「何歳若返れるの?」——その疑問、AIが数字で答えを出しました

フェイスリフトに興味はあるけれど、「フェイスリフトで何歳若返るのか?」という疑問を持っていませんか。感覚的な「若返った気がする」ではなく、AI(人工知能)による顔年齢分析を使って、客観的に若返り効果を測定した研究があります。

この記事では、その研究データをもとに、術式ごとの若返り効果の違いを具体的な数字でお伝えします。

この記事でわかること

  • フェイスリフトの若返り効果——AI分析データで確認した結果
  • SMAS法と脂肪注入併用で若返り効果がどう変わるか
  • 皮膚のみの手術とSMAS法の差
  • 3,400症例から見えてきた最新トレンド
  • 自分に合った術式を選ぶためのポイント

「たるみが気になり始めたけど、手術までする意味があるのかな」「糸リフトと迷っている」——そんな方にこそ、数字で比較できるこの情報が参考になるかもしれません。

AI顔年齢分析とは?なぜ信頼できるのか

従来、フェイスリフトの効果は「患者さんの満足度」や「医師の主観的評価」で測られることがほとんどでした。しかし、これでは客観的な比較が難しいという課題がありました。

2021年にGibsteinらが発表した研究では、AIによる顔年齢推定技術を用いて、手術前後の「見た目年齢」を数値化しました。対象は105名の患者で、手術前と手術後の写真をAIに読み込ませ、それぞれの推定年齢を算出しています。

AIによる年齢推定技術には限界もありますが、同じ条件下での比較においては人間の主観的評価よりも一貫性があり、術式間の比較に有用とされています。

参考文献

  1. Gibstein A, Chen K, Nakfoor B, et al. Facelift Surgery Turns Back the Clock: Artificial Intelligence and Patient Satisfaction Quantitate Value of Procedure Type and Specific Techniques. Aesthetic Surgery Journal. 2021 DOI
  2. Stein M, Shah N, Harrast J, et al. Clinical Practice Patterns in Facelift Surgery: A 15-Year Review of Continuous Certification Tracer Data from the American Board of Plastic Surgery. Aesthetic Plastic Surgery. 2024 DOI
持続期間
5〜10年以上
ダウンタイム
2〜4週間
リスク
特徴
根本的な若返り
VS
糸リフト
持続期間
1〜2年
ダウンタイム
3日〜1週間
リスク
特徴
手軽・繰り返し可能
※ 個人の状態により適応は異なります

SMAS法で顕著な若返り効果——術式別の分析結果

Gibsteinらの研究で明らかになった分析結果を見てみましょう。

SMAS法(スマス法)の結果

SMAS法とは、皮膚の下にあるSMAS層(表在性筋膜)という組織を引き上げる術式です。皮膚だけでなく、その下の構造ごとリフトアップするため、より自然で持続的な効果が期待できます。

この研究では、SMAS法による若返り効果が客観的に測定され、手術前後でAI推定年齢に有意な差が認められました(個人差があります)。

脂肪注入を併用した場合

SMAS法に加えて、顔への脂肪注入(ファットグラフティング)を同時に行った症例では、より大きな若返り効果が観察される傾向がありました。

脂肪注入は、加齢によって失われたボリュームを補う施術です。たるみを引き上げるだけでなく、頬やこめかみのくぼみをふっくらさせることで、より若々しい印象につながると考えられています。

皮膚のみの手術との差

かつて主流だった「皮膚のみを引っ張る」フェイスリフトでは、SMAS法ほどの効果は得られないとされています。皮膚だけの牽引では、早期の後戻りが起きやすく、不自然な引きつれ(いわゆる「風に吹かれた顔」)のリスクも指摘されてきました。

現在では、SMAS層以深の組織を操作する術式が標準的となっており、Steinらの大規模レビューでも、この傾向が15年間のデータで裏付けられています。

大規模データが示す最新のフェイスリフト事情

Steinらが2023年に発表した大規模レビューでは、過去15年間に行われた3,400件のフェイスリフト手術を分析しています。

この研究から読み取れる重要なポイントは以下の通りです。

  • SMAS層以深を操作する術式が年々増加している
  • 脂肪注入の併用率が上昇傾向にある
  • 患者さんの年齢層が以前より幅広くなっている
  • 合併症率は術式の進歩とともに低下している

大規模データが示しているのは、フェイスリフトが「特別な手術」から「エビデンスに基づいた標準的な若返り治療」へと変化してきているという事実です。

特に注目すべきは、脂肪注入の併用率の上昇です。Gibsteinらの研究でも脂肪注入の併用による効果向上が示されており、大規模レビューのトレンドデータと合わせて考えると、今後はSMAS法+脂肪注入の組み合わせがますます一般的になっていくと予想されます。

研究データで考えるフェイスリフトの価値

AI分析による客観的データをどう受け止めるかは、人それぞれです。ただ、この研究結果にはいくつかの意味があります。

感覚ではなくデータで判断できる

「なんとなく若返った気がする」ではなく、AIという第三者の目で測定された数値です。術前のカウンセリングで「このような変化が期待できる可能性があります」と、根拠をもって説明できる材料になります。

実際、Gibsteinらの研究では患者さん自身の満足度評価とAIの年齢推定結果に相関が認められています。客観的データと主観的満足度が一致する傾向があるという点でも、この測定方法の価値は高いと言えるでしょう。

術式選択の参考になる

SMAS法単独の効果、脂肪注入併用の効果。これらの違いを知ることで、自分がどの程度の変化を求めているのか、それに見合った術式はどれかを考える材料になります。

たとえば、主にフェイスラインのたるみが気になる方はSMAS法単独でも十分な効果が得られるかもしれません。一方、頬のくぼみやこめかみの痩せが目立つ方は、脂肪注入の併用によってより大きな変化が期待できる可能性があります。

費用対効果を考えやすくなる

フェイスリフトの効果は一般的に5〜10年以上持続するとされています(個人差があります)。一時的な施術を繰り返す場合と比較して、長期的なコストパフォーマンスを検討する際にも、具体的な研究データは役立ちます。

患者満足度との関係

効果が大きいほど満足度が高いかというと、必ずしもそうではありません。重要なのは「期待していた変化が得られたかどうか」です。術前のカウンセリングで、研究データを参考にしながら現実的なゴールを設定することが、術後の満足度を高めるカギになります。

フェイスリフトを検討する前に知っておきたいこと

数字だけで手術を決めることはもちろんおすすめしません。以下の点も合わせて考えることが大切です。

  • ダウンタイム:腫れや内出血は通常2〜3週間で目立たなくなりますが、完全に落ち着くまでには数ヶ月かかることがあります
  • 個人差:肌質、骨格、加齢の進行度によって結果は異なります。研究の「平均的な傾向」であることを理解しておく必要があります
  • リスク:どんな手術にもリスクはあります。血腫、感染、神経損傷などの可能性について、事前に医師から十分な説明を受けることが重要です
  • 期待値の調整:「20代に戻る」のではなく、「今の自分より若々しく見える」というのが現実的な期待値です

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まとめ:自分に合った選択のために

「フェイスリフトで何歳若返るのか」——AI顔年齢分析によって、その答えが具体的な研究データとして可視化される時代になりました。SMAS法による効果、脂肪注入併用による効果向上という数値は、術式選択の参考になるデータです。

ただし、これはあくまで研究の平均的な傾向であり、一人ひとりの状態によって最適な術式やアプローチは異なります。研究データを参考にした上で、信頼できる医師と相談しながら判断することが何より大切です。

気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。Zetith Beauty Clinicでは、医学的根拠に基づいたカウンセリングを行っております。

中村 宏光

この記事を書いた人

中村 宏光 医師

Zetith Beauty Clinic 銀座・大阪・福岡

日本国内および国際学会での研究発表実績を持ち、Zetith Beauty Clinic全体の技術指導・教育にも携わる。解剖学的根拠に基づいた精密な鼻整形を専門とし、一人ひとりの骨格や組織に合わせた自然な仕上がりを追求している。