糸リフトを受けたのに、あまり変わらなかった」という声を耳にしたことはありませんか。実は、効果が出る人と出ない人には明確な条件の差があります。

  • リフト(スレッドリフト)の効果が実際どのくらい続くのか
  • 論文レビューが示す糸リフトの有効性と限界
  • 効果が出にくい人の特徴と、選ぶべき糸の条件
  • 副作用・リスクと失敗しないための準備

「たるみが気になるけれど、メスは怖い」「ダウンタイムを短くしたい」——そんな気持ちで糸リフトを検討している方は多いはずです。でも、正確な情報なしに施術を受けると、後悔につながることも。この記事では、複数の研究論文を精査した最新システマティックレビューをもとに、糸リフトの効果と条件を正直にお伝えします。

参考文献

  1. Atiyeh B, Chahine F, Ghanem O. Percutaneous Thread Lift Facial Rejuvenation: Literature Review and Evidence-Based Analysis. Aesthetic Plastic Surgery. 2021 DOI
  2. Kwon H, Choi S, Park G, et al. Clinical Evaluations of a Novel Thread Lifting Regimen Using Barbed Polyglyconate Suture for Facial Rejuvenation: Analysis Using a 3-Dimensional Imaging System. Dermatologic Surgery. 2019 DOI
ヒアルロン酸注入 vs 糸リフト
ヒアルロン酸注入
アプローチ
ボリューム補充
ダウンタイム
当日〜3日
持続期間
6ヶ月〜1年
リスク
VS
糸リフト
アプローチ
物理的な引き上げ
ダウンタイム
3日〜1週間
持続期間
1〜2年
リスク
あり(炎症、内出血、引きつれ等)
※ たるみの原因により適応が異なります

糸リフト(スレッドリフト)とは?仕組みと糸の種類を解説

糸リフトとは、溶ける糸や溶けない糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる施術です。ランチタイムフェイスリフトとも呼ばれ、メスを使わずに短時間で完了するのが特徴です。

使用される糸には大きく2種類があります。

  • 吸収糸(PDO=ポリジオキサノンなど):体内で分解・吸収される。コラーゲン産生を促進する可能性がある
  • 非吸収糸(ポリプロピレン系など):体内に残存する。物理的支持が長期間期待できる一方、リスクも異なる

糸の形状も、バーブ(返し)付き・コグ型・スムース型など多岐にわたります。そのため、使用する糸の種類により、効果の出方・持続期間・副作用のリスクが大きく変わります。

論文レビューが示す糸リフトの有効性と限界

多くの方が気になるのが、糸リフトの効果の実際のところです。SNSやクチコミではさまざまな情報が飛び交っていますが、医学論文はどう評価しているのでしょうか?

2021年に発表されたAtiyehらのシステマティックレビュー(Aesthetic Plastic Surgery誌)によると、糸リフトの効果を体系的に分析した結果、主なポイントは以下の3つです。

  • 短期効果は確認されている:施術後1〜6か月は多くの患者で満足度が比較的高い
  • 長期データは乏しい:1年以上のフォローアップ研究は少なく、効果の持続期間には個人差が大きい
  • エビデンスレベルが低い:ほぼすべての研究がレベルIV(主観的評価が主体)。比較対照群のある厳密な試験はごくわずか

すなわち、糸リフトは「効果がない」わけではありません。一方で、「確実に続く」とも言い切れないというのが科学的に正直な評価です。そこで次に、どんな条件が効果の差を生むのか詳しく見ていきましょう。

この記事を書いた人

中村 宏光 医師

Zetith Beauty Clinic 銀座・大阪・福岡

日本国内および国際学会での研究発表実績を持ち、Zetith Beauty Clinic全体の技術指導・教育にも携わる。解剖学的根拠に基づいた精密な鼻整形を専門とし、一人ひとりの骨格や組織に合わせた自然な仕上がりを追求している。

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