フェイスリフトの現状と知っておくべきポイント——フェイスリフトを検討する上で知っておきたいポイントを、実際の症例経験から解説します。

フェイスリフトは顔のたるみ改善に有効な手術ですが、その内容をしっかり把握しておくと安心です。日々の診療で患者さんから寄せられる疑問も含めて、手術の概要を解説します。

※この記事について:医療効果は個人差があります。提供する情報は一般的なトレンドを示したもので、詳細な事項については医師にご相談ください。

参考文献

  1. Stein M, Shah N, Harrast J, et al. Clinical Practice Patterns in Facelift Surgery: A 15-Year Review of Continuous Certification Tracer Data from the American Board of Plastic Surgery. Aesthetic Plastic Surgery. 2024 DOI
  2. Gonzalez H, Koralnik I, Marra C. Neurosyphilis. Seminars in Neurology. 2019 DOI

フェイスリフトとは——顔のたるみに対応する術式と種類

フェイスリフト(顔面挙上術)は、顔や首のたるみ・皮膚のゆるみを改善することを目的とした手術です。加齢に伴い、皮膚の弾力が低下するため、この手術は重要な選択肢となります。

フェイスリフト術式の比較
術式
適応
回復期間
特徴
アプローチ
SMAS法
中〜重度のたるみ
症例により大きく異なりますが、参考として2〜4週間 ※個人差があります
筋膜ごと引き上げ。多数の症例で採用される手法で、安定した結果が期待できる
深層からのアプローチ
皮膚のみ
軽度のたるみ
症例により大きく異なりますが、参考として1〜2週間 ※個人差があります
皮膚だけの引き上げ
表層のみのアプローチ
MACSリフト
軽〜中度のたるみ
症例により大きく異なりますが、参考として1〜2週間 ※個人差があります
最小切開でSMAS処理
低侵襲アプローチ
※ 回復期間や適応は症例により異なります

これらの術式の中で、実際の選択において重要なポイントとして以下があります:

  • 皮膚引き上げ法:皮膚のみを引っ張り上げるシンプルな術式。
  • SMAS法(スマス法):皮膚の下にある筋肉の膜(SMAS:表在性筋膜系)ごとリフトアップする方法です。
  • MACSリフト(最小切開リフト):この方法はSMAS法の変形で、より小さな切開で効果を上げます。
  • 内視鏡的フェイスリフト:内視鏡を使った低侵襲の手術です。
「実際にはどの術式を選べばよいのでしょうか?」——カウンセリングルームで患者さんから頻繁に聞かれる言葉です。たるみは「皮膚のゆるみ」だけでなく「脂肪やボリュームの減少」が原因となることもあります。こうした背景から、患者さんの状態に応じて複合的なアプローチを取る傾向が強まっています。

一般的に報告される合併症のリスク

フェイスリフト術後の合併症については、一般的に報告される合併症には以下があります:

  • 血腫(皮膚の下に血液がたまる状態)
  • 神経障害(感覚や運動への影響)
  • 感染症や創部合併症

手術が適切に行われた場合、重篤な合併症のリスクを低減可能ですが、リスクは完全に回避できません。実際の症例データや詳細なリスク評価は、個別のカウンセリングで丁寧にお話しします。

参考:Stein et al. (2024) — Aesthetic Plastic Surgery

注目されるSMAS法——選択理由と注意点

SMAS法は、これまでの症例を通じて安定した結果を実感している手法です。特に中程度から重度のたるみの症例で、持続的な改善効果を期待できることが多いのが印象的です。ただし、医師の術式習熟度によって結果に差が出やすいため、医師の経験を確認することをお勧めします。

脂肪移植の併用——より自然な仕上がりを目指して

フェイスリフトと共に脂肪移植を行うことで、顔のボリュームや輪郭の改善が期待できます。全ての患者さんに適しているわけではないため、個々の状態に応じた計画が重要です。

  • 自身の組織を使用するため、異物反応の心配が少ない
  • たるみ補正とボリューム補充を同時に行えます
  • より柔軟な手術計画が可能です

手術に関心のある方は、ヒアルロン酸による部分的なボリューム補充についての解説も参考にどうぞ。

日帰りでの手術が増加——多様化する手術環境

ミニリフトやMACSリフトなど、術式によっては日帰りで対応可能なケースも増えています。患者さんのライフスタイルや回復環境に合わせて、入院か日帰りかを選択できるのも現代のメリットです。手術後のケアプランも含め、事前に具体的な相談を行うことが大切です。

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まとめ

フェイスリフトは顔のたるみを改善する手術ですが、術式の選択や合併症のリスク、脂肪移植の併用、外来対応の利便性までを考慮した長期的な視点が鍵です。個々の症例に最適な治療計画を立てるために、詳細な診察とカウンセリングが欠かせません。

フェイスリフト手術を検討する際は、経験豊富な医療従事者との対話をもとに、最も適した施術プランをご検討ください。
中村 宏光

この記事を書いた人

中村 宏光 医師

Zetith Beauty Clinic 銀座・大阪・福岡

日本国内および国際学会での研究発表実績を持ち、Zetith Beauty Clinic全体の技術指導・教育にも携わる。解剖学的根拠に基づいた精密な鼻整形を専門とし、一人ひとりの骨格や組織に合わせた自然な仕上がりを追求している。